ED・早漏治療／薄毛・AGA治療の悩みならユナイテッドクリニック札幌院

ED（勃起不全、いんぽてんつ）とは様々な原因によって引き起こされます。今回はその中でも、高血圧とEDの関係を話していきます。高血圧そのものだけでなく高血圧の薬（降圧剤）の副作用やEDへの影響もお話していきます。

ED（勃起不全）とは

EDの定義

一般的にEDといえば、一切、勃起が起こらないことをイメージする方が多いです。診察の際にも「勃起自体はするからEDじゃないんだけど」と仰る方もいます。確かに一切勃起が起こらない場合はEDですが、それ以外にも性行為の途中で勃起が鎮まってしまういわゆる中折れもEDに該当します。また「毎回できないわけじゃなくてたまにダメなときがあるくらい」「今回は大丈夫かな？」と不安になることもEDに含まれます。もちろんEDの程度は違いますが、定義としては勃起が持続しない、硬さが足りない、途中でダメになる。満足な性行為が出来ない状態はEDであるといえます。

EDの疫学

1998年の調査によれば、成人男性の4人に1人がED症状を認識しており、1,000万人以上のED患者がいると推定されています。それにも関わらず、実際にEDで専門の病院・クリニックを受診したことのある患者数は100万人に満たず、まだEDを医師に相談するということが一般的ではないというデータがでています。

バイアグラはPDE-5阻害薬

EDは性的刺激が神経をうまく伝わらない、もしくは陰茎に十分な血液が流れ込まれないことで起きます。勃起する際、性的刺激を受けるとまず脳から神経を通って陰茎まで興奮が伝わります。したがって、神経に何らかの異常があり刺激・興奮が伝わらないと勃起しません。また、陰茎に興奮が伝わると環状グアノシン一リン酸（cGMP）という血管を拡張する効果をもつ物質が陰茎海綿体の平滑筋を緩ませ、そこに大量の血液が流れ込むことでスポンジ状の陰茎海綿体が血液で満たされ、硬くなることで勃起します。勃起したままにならないのはこの血管を拡げるcGMPを壊すホスホジエステラーゼ5（PDE5）という酵素があるためで、射精後に勃起が収まるのはこのPDE5の作用なのです。つまり性行為中にcGMPが少ないことでPDE5が相対的に増加し、cGMPが少なくなってしまい血管が拡がらず、結果として陰茎に血液が入り込まず勃起しなくなるのです。これがEDの原因となります。

バイアグラ、レビトラ・シアリスなどのED治療薬はPDE5阻害剤に分類されます。つまり、陰茎海綿体に血液を流し込みやすくするためにPDE5の働きを抑え、血管を拡げる作用のあるcGMPを減らさないようにし、勃起を促します。勃起そのものが性的な刺激がないと起きないため、ED治療薬の効果時間中勃起しっぱなしということはありません。勃起の手助けをする薬剤になります。

高血圧とは

高血圧の定義

安静時を含め、慢性的に血圧が正常の値よりも高い値にある状態を高血圧といいます。生活習慣病の1つにも数えられるほど一般的に起こり得る症状です。基本的には高齢になればなるほど血圧は高くなるため高齢者に多いですが、現在では30代でも高血圧が半数近くの人に見られています。

高血圧の原因

高血圧になってしまう原因は様々です。まずは遺伝によるもの。これは調査により判明したデータがあり、両親とも高血圧であった場合子供は1/2の確率で高血圧になる素因を持ち、親のどちらかが高血圧の場合は1/3、両親とも高血圧でない場合はなんと1/20と、明確に差が出ているのです。もちろんなりやすいというだけで、遺伝したから絶対になるというわけではなく、生活習慣等で予防することは可能です。

血圧を上げてしまう要因として、塩分の取りすぎ・ストレス・運動不足・肥満・加齢による血管の劣化があげられるため普段の生活から意識していないと血圧は上がってしまうのです。

その他疾患の影響で高血圧になってしまうこともありますが、その場合は原因となる疾患をしっかりと治療するほかありませんので、まずはその原因となる疾患を治すことに集中しましょう。

少し怖い話になりますが、高血圧の怖いところはそれによって引き起こされる心血管系のトラブルです。例えば、日本人の死因の2位心臓病（心疾患）と4位脳卒中（脳血管疾患）は血管に障害が起きるもので、その要因は高血圧といわれています。健康診断等で血圧が高いと言われている方は放置をせずに生活習慣を見直し、正常値にできるようにしましょう。

EDと高血圧

このEDと高血圧は密接に関係しています。まず2003年に行われた調査によると、高血圧患者のED併発率が66.7%と3人に2人がEDになるという報告されています。これは高血圧が動脈硬化を引き起こすためです。動脈硬化は血流が悪くなっている状態ですから、血液が陰茎海綿体に流れ込みにくくなってしまいEDになってしまうのです。特に陰茎海綿体の毛細血管は他に比べて細い血管であるため、動脈硬化などの影響を受けやすく症状が現れやすい箇所です。まずは生活習慣を見直し、ED、高血圧の両方を改善するようにしましょう。高血圧の方でもED薬の服用は可能ですし、放置しておくと徐々にEDが悪化して治癒が難しくなります。ご相談お待ちしております。

高血圧の方の服用している降圧剤によりEDが起きることもあります。高血圧の方は高血圧だけに限らず、薬剤によるED（薬剤性ED）も考慮すべきです。ヒドロクロロチアジド、メチルドパ、クロニジン、プロプラノロール、アテノロール、ニフェジピンなどの降圧剤は副作用としてEDの症状が現れる場合があります。ED専門のクリニックを受診する際は、必ず現在服用している薬剤が分かるものを持参しましょう。

EDも高血圧も普段の生活習慣から防ぐことが可能です。もちろんどちらも加齢による影響など避けられない要因はどうしてもありますが、食生活や運動の習慣を意識づけ、タバコ・飲酒を控えるなど改善していくことで予防可能です。どちらか、もしくは両方にお悩みの方はこれを機会に自身の生活習慣を考えてみると良いでしょう。また、特にEDに関しては食事だけでは摂取しにくい亜鉛不足なども原因になりえます。当院では亜鉛製剤のも取り扱いがございますのでEDでお悩みの方は亜鉛やマカなどサプリメントでの栄養摂取をお勧めいたします。

なお、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患に使われる硝酸薬（ニトログリセリンなど）はED治療薬との併用が出来ませんのでご注意ください。ED治療薬も薬剤の一種ですから、個人の判断で勝手に使用することはせずに必ず専門のクリニックに薬剤が分かるものをお持ちいただき、診察を受けるようにしてください。

高血圧の方・降圧剤を服用中の方でEDにお悩みの方はユナイテッドクリニックへご相談ください

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