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今回は食欲抑制剤「サノレックス」についてお話ししていきたいと思います。肥満治療薬として認知度の高いサノレックスですが効果や副作用、服用方法などに加え処方にかかる料金なども詳しく知らない方もいらっしゃるかと思います。

サノレックスとは

サノレックスは「マジンドール」を有効成分とした食欲抑制剤です。1967年にアメリカの製薬会社サンドファーマ社(現在のノバルティスファーマ社)が開発したお薬です。1973年に発売されてから欧米をはじめヨーロッパなどの国々で肥満症の治療薬として用いられていました。

日本でも1992年に厚生労働省から承認され発売が開始されました。食欲抑制剤としては日本で初めて承認された唯一のお薬です。2014年12月に製造販売ライセンスがノバルティスファーマ社から富士フィルムファーマ社に引き継がれ現在でも販売され日本国内でも広く利用されています。

サノレックスの効果

サノレックスには食欲抑制・代謝の改善・消費エネルギーの促進などいくつかの効果があります。

食欲抑制

サノレックスの主成分であるマジンドールには脳の視床下部(食欲等の本能行動、体温・血圧の調節、自律神経機能の中枢など生命維持の中核)にある満腹中枢に作用します。満腹中枢に刺激が与えられることによって人間は満腹感を感じるのです。また満腹中枢に限らず人間の体内では様々な信号が「神経伝達物質」によって送られています。満腹中枢への刺激もこの神経伝達物質によって届けられています。ですが、神経伝達物質は使われずに余ってしまうと、糖やアミノ酸などの栄養物質を細胞の内外に輸送する働きのあるトランスポーターというタンパク質群によって細胞の中に吸収されてしまいます。サノレックスにはこのトランスポーターの働きを阻害する効果があります。その作用によって細胞へ吸収されなくなった神経伝達物質の量が増え、結果として満腹中枢が刺激されやすい状態になるのです。そのため普段よりも早く満腹感を感じられるため食事量を減らすことが出来ます。

代謝の改善・消費エネルギーの促進

サノレックスには代謝を促し消費エネルギーを促進する作用もあります。トランスポーターの働きを阻害することによって増える伝達物資の中には「アドレナリン・ノルアドレナリン」というものもあります。アドレナリン・ノルアドレナリンには、血流の改善効果や筋肉の増強、脂肪の分解促進などの働きがあります。運動時に服用することでさらに効率的にエネルギーを消費できるため減量効果が期待できるのです。

サノレックスは食欲を抑制することで食事量を減らす効果がある薬ですので、飲めば痩せるといったお薬ではありません。サノレックスの服用に加え、適度な運動を一緒に行うことにより、上記の作用によってより効果的な減量効果が望めます。

服用方法・服用の際の注意点

服用方法は1日1回昼食30分前に1錠を服用してください。比較的食事量の多くなる昼食・夕食の量を抑制することが期待できます。サノレックスを服用すると不眠作用が出てしまう場合もあるため夕方以降の服用は避けるようにしてください。1日1錠で食欲抑制効果が十分に得られない場合は1日3錠までは服用することが出来ます。サノレックスは連続して服用する際には休薬期間が設けられています。身体的な依存が起こってしまう可能性があるとされているため、3ヵ月連続して服用を続けた後は同じく3ヵ月の休薬期間を必ず設けなくてはいけません。3ヵ月の休薬期間後はまた服用を続けることは可能です。

サノレックスの副作用

症例数8,060例に対して何らかの副作用が報告されたのが1,721例(21.4%)です。主な副作用としては口渇感(7.1%)や便秘(6.4%)、悪心(4.2%)、睡眠障害(2.1%)、胃部不快感(2.0%)などがあげられます。口渇感が多く報告されていますが水分を補給すれば問題ありません。便秘はサノレックスの作用で摂取量が減少するために起こる可能性がありますが、緩下剤などを服用することで軽減されます。

サノレックスは神経に作用するお薬ですので、集中力や注意力が散漫になる、情緒不安定になる、気持ちが緩むといった症状が出る可能性もありますので、車の運転や高所での作業、重機などを含む機械類の操作など危険を伴う作業をする際には服用は避けて下さい。

重篤な副作用はほとんど報告されていませんが、まれに肺高血圧症の症状が現れる方もいらっしゃいます。息苦しさや息切れ、動悸などの症状を感じた際は一旦服用を中止し医師にご相談ください。

サノレックスの入手方法

サノレックスは神経に作用する向精神薬の一種です。処方が可能なのは、一部の医療機関だけで、サノレックスの個人輸入や通販は禁止されています。サノレックスには併用禁忌薬があるため、購入を検討中の方は必ず最寄りの病院や医師の診察を受け処方してもらうようにしましょう。

メディカルダイエット希望の方はユナイテッドクリニックへ（新橋・上野・大宮・福岡博多・名古屋・京都・新宿・東京駅前・札幌）

ユナイテッドクリニックではメタボリックシンドローム等ダイエットを希望される方に、サノレックスやゼニカル（オルリスタット）、ルセフィといった薬剤を処方しています。また高血圧や高脂血症、糖尿病の様な生活習慣病を原因とするEDにもバイアグラやレビトラ、シアリス等のED治療薬で対応が可能です。
いずれも医師の診察が必要な薬剤ですので、是非お越しになった上で医師から説明をお聞きください。

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