男性の性的機能障害(ED)は、非常に多くの方が持つ悩み、症状の一つです。EDには多くの原因が存在するため、それに対する解決策としてED治療薬が一般的に使用されています。その中でもバイアグラとレビトラは、即効型でしっかりとした効果が期待できる代表的な2種類のED治療薬です。
このコラムでは、バイアグラとレビトラについて説明し、それらの効果、効能、副作用について比較していきたいと思います。
バイアグラとレビトラ
バイアグラとレビトラは、両方ともPDE5阻害剤と呼ばれる薬剤です。これらの薬剤は、ペニスの海綿体にある血管を拡張し、血液の流れを改善することによって、勃起を助けます。しかし、バイアグラとレビトラには、いくつかの違いがあります。
バイアグラは、ファイザー社が開発した男性の性的機能障害に対する最初の医薬品です。当初狭心症の治療薬として開発されましたが、その後勃起を促進する作用が認められ、1998年にアメリカ食品医薬品局によって承認、日本では1999年に厚生省(当時)により承認されました。2014年に日本での成分特許が切れたため、現在ではジェネリック医薬品も広く処方されています。
一方レビトラは、バイエル社によって開発された2003年に承認された比較的新しい薬剤です。日本では10mgが2004年、20mgが2007年に承認されました。バイエル社は2022年にレビトラの販売を終了しており、現在ではジェネリック医薬品のみが処方されています。
効果と効能、服用上の注意
薬剤名 | バイアグラ | レビトラ |
成分名 | シルデナフィル | バルデナフィル |
用量 | 50mg・100mg | 10mg・20mg |
効果が見られるまで | 30分~1時間 | 15分~30分 |
持続時間 | 3~6時間 | 5~8時間 |
特徴 | 処方実績 No.1 | 処方実績 No.2 |
しっかり効く | 糖尿病ならレビトラ |
効果が現れるまでの時間はバイアグラだと30分~1時間、レビトラだと15~30分です。レビトラの方が速く作用するため、バイアグラよりも早い勃起が期待できます。
効果の持続時間はバイアグラだと3〜6時間、レビトラだと5〜8時間です。ただし、これらの薬剤の効果時間は、個人の体調や飲酒、摂取量などによって変化する場合があります。したがって、医師の指示に従い適切な投与量と服用タイミングを確認することが重要です。
バイアグラ、レビトラのどちらもED治療薬の中ではしっかりとした勃起力が期待できる薬剤ですが、レビトラは特に糖尿病由来のEDに対して効果が大きいとされています。
また、どちらの薬も食事の影響を受けます。食前に服用するのであればバイアグラの場合30~1時間前、レビトラの場合は15分~30分前に服用し、食後に服用するのであれば2時間程度経過してから服用しましょう。いずれの場合も極端に脂質の多い食事は、吸収を妨げるおそれがあるため避けてください。またアルコールも適量であれば問題ありませんが、過度に接種すると勃起が阻害されるおそれがあるので注意しましょう。
バイアグラとレビトラは、同時に使用することはできません。これは、両方の薬剤が血圧を下げる可能性があるためです。
それぞれの副作用
両方の薬剤には、血管拡張効果に伴い
・顔のほてり
・頭痛
・鼻づまり
といった副作用が発生することがあります。また、適応禁忌となる症状、薬剤などもあるため、使用にあたっては必ず医師の診察を受けた上で服用するようにしてください。
最後に
バイアグラとレビトラは、ED治療薬の中でもしっかりとした勃起力が期待できる、多くの男性にとって性的機能障害を改善するための安全で効果的な治療薬ですが、服用にあたってはいくつかの注意点があります。服用方法、副作用、効果などに違いがあるため、医師の指示に従い服用することが重要です。
これらの薬剤の効果については、個人差があることを覚えておく必要があります。診察のうえで服用に問題が無いのであれば、両方の薬を試してみるのも良いでしょう。
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