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プリリジー（ダポキセチン）とは

プリリジーはジョンソン＆ジョンソンの製薬部門ヤンセン製薬が開発した2009年に開発した世界で初めての内服する早漏治療薬です。有効成分がダポキセチンで、大規模な臨床治験が行われており、早漏症改善効果が証明されています。現在、世界60か国以上で承認されていて、数百万人もの早漏症で悩んでいる患者が服用しており、ＥＤ治療薬のバイアグラの様に早漏治療でも大幅な革命が起きております。
日本では現在厚生労働省の認可を受けていないので国内未承認医薬品として扱われていますが、日本国内の病院でも国からの正式な許可を得ている一部のクリニックでは処方することが可能です。

プリリジー（ダポキセチン）の効果

プリリジーの海外で行われた臨床試験では、ダポキセチン60mgの服用後は服用する前に比べると射精までにいたる時間が3～4倍程伸びたという結果が残っています。
プリリジーは服用後1時間後から効果発現し、持続時間は2～5時間です。さらに、性行為時に毎回服用することで射精延長効果が段々と増幅されていくことが証明されています。

早漏症の症状

射精までの時間は個人差があり、何分以内であれば早漏であるという様な定義は曖昧です。しかし一定の早漏の定義としては下記の3つになります。

1. 膣の挿入する前や挿入して1分以内に射精してしまう
2. 膣に挿入後、自分の意思で射精を遅らせることができない
3. 性行為が苦痛、悩み、フラストレーション、あるいは性行為の回避といった、消極的な個人体験の経験や結果となる

以上の3点が早漏症の定義と言われていますが、あくまで男性側の視点でありパートナー側の視点は入っていません。その為パートナーが男性の早さに不満を持っているならば、自覚症状はなくとも早漏症であると判断できると思います。

早漏症の原因

早漏症の原因と考えられているものは様々ございますが、主な原因とされるものは自律神経バランスが崩れることによる早漏症です。

自律神経は交感神経と副交感神経の2つから成り立っています。交感神経は活動している時、緊張している時、ストレスを感じている時にはたらきます。副交感神経は休息している時、リラックスしている時、眠っている時に働きます。性行為の時にはまず副交感神経が優位に立ち勃起を促し、性行為に満足した後、交感神経にスイッチが切り替わることで射精するのです。早漏症の方は自律神経のスイッチが早く切り替わってしまう事で、射精のコントロールが出来ずに意図せずに早く射精してしまうのです。

自律神経のアンバランスを引き起こす原因とされているのは、ノルアドレナリンとセロトニンのバランスが崩れるためとされています。
ノルアドレナリンは人の集中力やヤル気、緊張などを高めてくれる脳内の神経伝達物質です。特徴としてストレスや不安を感じると大量に分泌される性質を持っていて、脳内の分泌量が多くなる事で交感神経が活発になり射精の命令が下されます。
セロトニンはノルアドレナリンの分泌を抑えてくれる働きをしてくれます。ノルアドレナリンの分泌を抑えることができれば、射精のタイミングを遅らせたりコントロールすることが可能になります。しかし、セロトニンが不足するとノルアドレナリンの分泌を抑える機能が低くなってしまうために、早い段階で交感神経が優位になってしまい意図しないタイミングで射精してしまいます。

ダポキセチンの効果

セロトニン不足が早漏症の原因の１つなので、セロトニンの濃度を高くすることが早漏症の治療には必要です。ダポキセチンはSSRI（選択的セロトニン再取り込み阻害薬）に分類されます。ダポキセチンを有効成分とする早漏治療薬を服用することでセロトニンの再吸収を阻害することでセロトニンの濃度を高めることができます。セロトニンの濃度が高まれば、ノルアドレナリンの分泌を抑制することができるために、脳内の過剰な興奮を抑えられ、射精時間（持続時間）が延長され早漏症が改善されます。

ダポキセチンの早漏治療薬は約75%の方に効果的とされていて、高い早漏改善率を誇っています。そのため有効成分ダポキセチン60mgを早漏治療薬として服用されるケースが多くなっています。

ダポキセチンの副作用

プリリジー（ダポキセチン）は重篤な副作用の報告が無い、副作用の少ない安全な薬剤であると知られています。報告されている副作用も頭痛、めまい、嘔吐、下痢のどの渇きなどが一時的に出るといった場合が殆どです。

脱水症状気味の時に服用した場合に、高熱や嘔吐、下痢などが誘発されやすいとされているので、通常の薬剤を飲むよりも多めの水と一緒にダポキセチンを服用するようにしてください。

プリリジー（ダポキセチン）のジェネリックと個人輸入

プリリジー（ダポキセチン）のジェネリックも外国ではすでに製造販売されています。有名なものですと「ポゼット」「スーパーカマグラ」「タダポックス」「トップアバナ」などがダポキセチンを有効成分とする薬剤として挙げられます。

プリリジー自体がまだ日本で未承認であるため、プリリジージェネリックもまだ日本で承認されている薬剤はありませんが、現在はネットで個人輸入サイトによって購入が可能になっています。ただし、このようなサイトで流通している薬剤の6割は偽物や有効成分が表示よりも少なかったりするなど、健康に重大な損害を与える薬剤だとの調査結果も出ていますので、非常に危険であると言わざるを得ません。

薬剤に関しては専門の知識のある医者に相談をして、正規のルートを持つ医療機関で処方したものを、用量と用法を守って服用することを心がけましょう。

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